国際貢献事業

JICA日系研修事業(高齢者福祉におけるケアシステムと人材育成)

終了しました

日系社会における高齢者の理解や健康な日常生活の自立を支援する方法を学び、その国のシステム化に寄与する研修を行います。 (委託元:国際協力機構(JICA)北陸支部、協力団体:羽咋市社会福祉協議会)

当センターでは、国際貢献に資することを目的に、タジキスタン(H18〜H22)・パラグアイ(H19〜)・ボリビア(H22)から、国際協力機構(JICA)の研修員を受け入れてきました。

この事業を通じ、多くの国の人々と看護や福祉について語り合う場を共有し、また、お互いの文化を学び合うことができればと思います。

研修期間

平成24年7月17日~8月13日 

研修場所 石川県立看護大学
羽咋市社会福祉協議会
講師 石川県立看護大学専任教員
羽咋市社会福祉協議会職員 他
参加者 パラグアイ3名、ブラジル1名

閉講式での集合写真

 平成24年度の研修内容

今年度は、初めてブラジルからの研修員1名もお迎えし、パラグアイからの3名と合わせ4名での研修となりました。

今回の研修では、本学教員の講義に加え学内の実習室での演習もあり、知識のみならず技術の習得にも重点を置きました。

 

感染予防のための手洗い

 

カリキュラムの作成にあたっては、高齢者の快適な環境を整えること、体位変換、感染予防のための正しい手洗いの仕方や、食事への援助・口腔ケア、排泄への援助や部分浴など、帰国後の活動に役立てていただけるよう広範囲にわたる内容について、モデル人形を使ったり、互いにケアをしあったりして、具体的に学んでいただけるようにいたしました。

さらに、羽咋市社会福祉協議会のご協力のもと、病院や施設での実習をさせていただき、講義や演習で学んだ知識や技術への理解を深めました。

 

モデル人形を使った在宅看護の演習

また、研修開始にあたって行われたカントリーレポート発表会には本学の学生も大勢参加し、日本とパラグアイ・ブラジルの高齢者福祉の現状や課題について、互いの理解を深めることができました。

短い期間でしたが、充実した研修生活を送ることができたようで、帰国にあたり、次のような言葉をいただきました。

西村千秋さん(パラグアイ共和国 ブラジルとの国境アマンバイからの参加 ボランティア)
この研修で日本の高齢者施策や施設の設備が整っていることをすごく感じました。
これまでの研修生とも情報交換しながら、パラグアイ全体の高齢者福祉が良いものになったらよいと思います。

山岡久江さん(パラグアイ共和国 首都アスンシオンからの参加 ボランティア)
日本に来て、やさしく迎えてくださり、たくさんのことを教えていただきました。
1ヶ月が早かったです。
帰国してから学んだことを努力して伝えていきたいです。

北川瞳さん(パラグアイ共和国 ラパスからの参加 学生)
私はこの研修を通してたくさんの方と出会い、皆さんに心あたたかく迎えてもらい充実した研修を終えることができました。
いろいろな講義と現場での実習がつながりながら素晴らしい体験ができました。
帰国後は、学んだことを生かしながら、頑張りたいと思います。

宮本まゆみさん(ブラジル連邦共和国 サンパウロからの参加 大学院入学を目指して準備中)
介護技術や高齢者の福祉システムの新しい活動、高齢者の家族サポートに関することも学びました。
システムに関して、ブラジルはまだたくさんのことを学んでいく必要があります。
これからそれを比較していきたいです。

今後も、この事業を通じ、互いの国の歴史・文化・社会システムを学び合い、遠くて近い国として友好関係を築き上げられたらと思います。

開催日時7月17日~8月13日
開催場所石川県立看護大学 羽咋市社会福祉協議会
講師石川県立看護大学専任教員 羽咋市社会福祉協議会職員 他
対象パラグアイ3名、ブラジル1名
問合先地域ケア総合センター Tel 076-281-8308 Fax 076-281-8309 E-mail sogocen[at]ishikawa-nu.ac.jp ※[at]を@に変えてください。

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