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「災害につよい街づくり事業」の活動を報告します

2024年6月16日 up

■2024年6月16日 穴水町由比ケ丘団地(仮設住宅)
■炊き出しボランティアに参加しました。

地域ケア事業である「災害につよい街づくり」の第3回目の講座として、穴水町の由比ケ丘団地(仮設住宅)での「炊き出しボランティア」に参加しました。本講座は、第2回の「炊き出し訓練」の実際として実施しました。

今回の炊き出しボランティアは、石川県社会福祉協議会のボランティア募集に掲載されている「ジオこども食堂」(代表:田中俊彦様)のボランティア募集に申し込んで参加しました。当日のボランティア参加者は、本学から1年生10名、2年生3名、3年生1名、教員3名、一般参加者2名の計19名と明治安田生命から6名でした。また、本学の参加者では、災害ボランティアへの参加が初めての経験であるという人が9割でした。
炊き出し場所は、ボランティア参加の4日前に決定しました。現地は、穴水町の中で最も多くの方が居住されている仮設団地で、180棟が穴水陸上競技場内に建設されていました。
炊き出しは、本学のフィールド実習で考案した炊き出し訓練計画に基本的に沿って実施させていただきました。場所は、団地内の第1集会所で調理(電気、水道、ガスあり)と配食をしました。炊き出し訓練は2024年6月13日開催の炊き出し訓練報告をご参照ください。
当日は、時折豪雨になる中、12時から配食を行いました。炊き出しがあることを知らない方や、お昼に不在にされていた方、受け取りが難しい方もいらっしゃったため、天気を見て個別訪問し、最終的に調理したものをすべてお届けすることができました。

以下に、参加者の感想を掲載します。
■参加する前の不安や事前準備
 個人で参加するには、能登への移動という交通手段への不安があった。
 ボランティア自体が初めてで、どのように動くべきなのかが不安だった。
 炊き出し訓練に事前参加することでイメージができた。

■参加のきっかけ
 ボランティアに興味があり、良い機会だと思ったから。
 身近に起きた能登半島地震で、少しでもいいから何か力になりたいと思ったから。
 料理は自分にもできそうだし、ボランティアデビューしやすいと思ったから。
 地元が穴水で穴水町民の人たちの力になりたいと思ったから。

■炊き出しボランティア参加後の気づき・感想 一部抜粋
 炊き出しに来られた方が「おいしかった」や「手の凝ったものが食べられてうれしい」などと笑顔でおっしゃってくださったため、大変だったけどやってよかったなと感じた。
 弁当を食べた後に何人かは「ありがとう。おいしかったよ」と伝えに戻ってきてくださったのがうれしかった。また機会があれば炊き出しに参加したい。
 私はボランティア自体したことのなかったので、初のボランティアに参加することが怖くて避けていたけど、今回ボランティアを行って、これからもっとボランティアに参加したいと思いました。
 ボランティアを通して、協力しあうことから、初めて話す方とも、すぐに仲が深まったと感じた。
 自分の役割の部分だけをするのではなく、他の班を手伝うなど、臨機応変に対応することを意識していたため、人手が足りておらず大変そうなグループに声をかけ、手伝うことができた。
 自己の目標は十分に達成することができたし、自分のことだけに集中するのではなく、常に全体を見て行動することが大切であるということを学ぶことができた。
 実際に現地で炊き出しをして、たくさんの量を一気に作るのは思った以上に大変だった。炊き出し訓練では25人分作ったが、今回は約150人分作ったため、より長い時間がかかった
 約150人分のご飯を作るのはとても大変で、それぞれが効率よく働かないと提供時間に間に合わないことになるので難しさを感じた。しかし、その分やりがいも大きかった。
 こんなたくさんの量のお弁当を作ったことがなかったため、大変だったしミスもしたけど、町民の方たちに喜んでもらえてとてもやりがいを感じた。
 何を作るにも量が多く、さらに多くの方に影響するため、一つ一つの作業をしっかり確認してやることが大切だと感じた。責任も感じた。
 1回の炊き出しだけでも大変だったが、この人数分を実際の災害時に毎食、毎日行うと考えると、本当に大変だと思った。食材や調理器具の準備、ライフラインの確保などその大変さが少しだが実感できた。

■炊き出し訓練の経験をいかすことができた
 代表に炊き出しのメニューを考えるうえで気を付けていることを聞くと、ビタミンB1が豊富に入っている豚肉は炊き出しにはもってこいで豚のしょうがやきはとってもいい。また、今回のメニューはバランスも良くてこれから行う炊き出しもメニューを活用したいと褒めてもらえたことがうれしかった。
 炊き出し訓練をしたときは、手袋をつけることやアルコールで作業台を拭くことを忘れていたが、今回は確実に実施できた。また、手袋を付け替えるタイミングを考えながら、調理することができた。
 人参は前回火が通りくかったので前回よりも細かく切った。その結果前回より量が多い割には早く火が通り柔らかく仕上がった。
 訓練の成果もあり、訓練の時よりも白玉の大きさや野菜の柔らかさなど改善して炊き出しをできたた。
 今回は復興期の想定で水が自由に使うことができたが、水を十分につかえない地域や場所で炊き出しをする場合は、さらに大変だと感じた。調理以外にも、手洗いや調理器具の洗浄方法の代替案など想定しておかないといけない。

主催:フィールド実習13班 学生6名、担当教員:寺井 梨恵子、南條 裕子、石井 和美
地域ケア総合センター 寺井梨恵子、武山雅志、河合美佳
災害ボランティアサークル ふたば サークル代表 高 幸紀心

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