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「災害につよい街づくり事業」の活動を報告します

2024年6月13日 up

■2024年6月13日 石川県立看護大学内
■炊き出し訓練を実施しました。

地域ケア事業である「災害につよい街づくり」の第2回目の講座として、石川県立看護大学内で「炊き出し訓練」を開催しました。本講座は、第3回の「炊き出しボランティアへの参加」の予行を兼ねて実施しました。

災害後の「復興期」を想定し、ライフラインが公民館等では復旧している想定で、不足しがちな栄養素が補給できるものを1年生のフィールド実習13班が考案し、季節を感じる野菜たっぷりメニューを作成しました。当初は、非常食に不足しがちなカルシウムを補給するためにミルク餅を献立に入れましたが、保管やアレルギー、調理する際の工程を考慮して、白玉団子に変更しました。また、衛生管理やボランティアの人数配置、タイムスケジュールなども含めた「防災訓練計画」を作成し、それに沿って進めました。学内の学生や教員に住民役を呼びかけ、配食のシミュレーションと味付けやアレルギー表示等に関するアンケート調査にも協力を呼びかけました。
炊き出し訓練(調理)の参加者は、1年生6名、2年生3名、3年生1名、教員3名でした。
以下に、参加学生の感想を掲載します。

■参加後の気づき・感想 一部抜粋
□衛生管理
 衛生面については、炊き出しを始める前に説明していた、手袋をつけて調理することが最初の方はできていなかったため、調理を始める際に、もう一度手袋や消毒タイミングの呼びかけをしたい。
 初めにごみの分別を確認する。炊き出しに行った際にボランティアで分けて持ち帰るため、持ち帰り場所の分別に沿ってわけておく必要があることがわかった。
 調理前の体調確認(体温、腹部症状等)は予め名簿を作成していたため、スムーズに確認と記録をすることができた。
□アレルギー・高齢者・子どもへの配慮
 料理の手伝いをしてくれる方に高齢者やアレルギーを持つ方の配慮について説明した。内容をしっかり理解してもらえるようゆっくりと説明した。
 配膳の際にアレルギー表示されているラベルを指さすことでほとんどの人は一度しっかりと呼んでくれていたので注意喚起の際には指をさすことが重要。
 千切りキャベツはもう少し細く切ることができれば高齢者の方も幼い子供でも安心して食べることができると思った。肉はアンケートでもあったが少し硬くなってしまった。炒める時は肉をほぐすことと、火をしっかりと通すことを意識したので硬くなったのかもしれない。
□役割分担
 料理をする際は時間通りに作れるようご飯係やきんぴら係とった役割に分けて行動した。役割を分けたはいいが手伝いに来てくれた先輩方に役割の内容の説明を詳しく行うことができなかった。実際の炊き出しではそのようなことにならないよう気をつけたい。
 私は今日の実習で、特に積極的に洗い物やごみの処理をすることを意識して取り組んだ。反省点として、調理の流れが頭に入っていなかった点、ほかの料理を作っている班の手助けに入っていなかった点があげられる。実際の炊き出しでは初めて会う人と行うので、全体をみて行動できるようにする。
 私は、自分の手が空いたら洗い物や片付けをすることに意識を向けていたが、時間内に料理を完成させることが最も優先させなければならないことであるため、炊き出し当日では積極的にほかの料理の手伝いをすることを意識していきたい。
□物品、食材等
 炊き出し計画を見直すために、時間を計測して記録した。
 想像していたよりたくさんの調理器具が必要になったので、実際の炊き出しでは調理器具を追加することが難しいため、足りなくならないようにリストを修正する。
 味を見ながら味付けしたため、9割の方がちょうどよいと答えてくれた。しかし、事前に準備したメニュー通りに調味料を混ぜておいたが、実際には、調味料が少し余り、廃棄したため食品ロスになっった。災害時には調味料も貴重であるため、このようなことがないように少し少なめに調味料を用意しておく。
 後片付けのときお皿を拭くものがなく、キッチンペーパーを使いゴミの量を増やした。増やさないためにもふきんの利用が環境にやさしいが、衛生面のことを考えるとキッチンペーパーの方が安全である。いずれにも、メリットとデメリットがあり、その時のライフラインや資材の状況によって臨機応変に対応できる知識が必要であると感じた。

主催:フィールド実習13班 学生6名、担当教員:寺井 梨恵子、南條 裕子、石井 和美
地域ケア総合センター 寺井梨恵子、武山雅志、河合美佳
災害ボランティアサークル ふたば サークル代表 高 幸紀心

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