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「第25回ペリネイタル・グリーフケア検討会」(周産期に赤ちゃんを亡くした方へのケアを考える会)を実施しました

2021年8月20日 up

 本学附属地域ケア総合センター人材育成事業の1つである「第25回ペリネイタル・グリーフケア検討会」を、令和3年7月18日(日)にてWEB会議システムZOOMで開催しました。
テーマは「ガイドラインと体験者との交流でペリネイタル・グリーフケアを見直そう」ということで、日本助産学会から出されたガイドラインに周産期喪失に関わる内容が加わったことを知るとともに、体験者の生の声も聴くことによって自分たちのケアを見直してもらおうという意図で企画しました。
 最初に米田教授(本学母性看護学)が日本助産学会から出された「エビデンスに基づく助産ガイドライン -妊娠期・分娩期・産褥期 2020」の周産期喪失に関するクリニカル・クエスチョン(CQ303~305)について解説するとともに、厚生労働省からの通達で「流産や死産を経験した女性等への心理社会的支援について」が出され、流産や死産の支援が重要視されてきた流れについて説明しました。その後、赤ちゃんを亡くされた体験者8名の方に体験の概要、看護者に望むこと、現在の活動等についてお話いただきました。休憩をはさみ、体験者の方は近況のわかちあい、自助グループ活動について思うこと、WEBでのお話会開催についての意見等今後の活動の在り方について語り合いました。施設の方々は6グループに分かれてそれぞれの施設のケアの現状、ガイドラインのケアと体験者からの要望を受けて今思うこと、体験者に対する質問について話し合いました。それぞれの話し合い(25分程度)の後、各グループで企画委員から話し合われた内容や出された質問を発表していただき、それに対して体験者の方々に答えていただきました。参加者は企画委員、教員、院生を含め、計30名でした。
 開催後のアンケート結果から、全参加者が内容・方法に関して満足と回答し、今後に活かせると回答していました。感想として「実際に経験者の方の話を聞きケアに活かせることを学ぶことができた。また患者さんとの関わりの中で疑問に思うことを他の施設の方と色々話して共有できるのがとても学びになった」「Zoomだったため、遠くの人の話も聞くことができた」「流産、死産、生後に亡くされた方など色々な経験者のお話を聞けてよかった」「経験者、現場、教育まで参加できて良かった」「自分の振り返りと会(自助グループ)について改めて継続方法を考えるきっかけになったことと、ケアがガイドラインとして確立されていることもわかった」等があり、支援者体験者ともに今後に活かせる有意義なものとなっていました。
 次回第26回は令和4年2月19日(土)13時30分~16時で「看護者自身のセルフケアの具体的方法について学ぼう」(予定)を考えております。参加申し込みは1週間前までとしております。多数のご参加をお待ちしています。

 

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