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ヘッドマウントディスプレイを使用した “『認知症疑似体験教室』を通して認知症にやさしい町づくりについて考える”を 実施しました

2020年12月1日 up

 本学附属地域ケア総合センター地域連携・貢献事業の一環として「ヘッドマウントディスプレイを使用した認知症疑似体験教室」を石川県内の2か所で実施しました。


『認知症疑似体験』とは

 もし、認知症になったら、どうなるのでしょう?徘徊しているお年寄りは何を思いながら歩いているのでしょう?認知症のお年寄りの心を理解すれば、あたたかい気持ちで接することができます。この認知症疑似体験教室は、認知症高齢者に対して、差別や偏見を持たずに認知症高齢者の気持ちに沿って「認知症」の理解を深めることを目的として実施しました。今回は、羽咋診療所グループ 認知症疑似体験学習会の参加者15名(令和2年9月9日(水)17:30~羽咋診療所、友の会会館)と白山市認知症講座の参加者20名(令和2年11月30日(月)14:00~白山市市民交流センター はくさんホール)を対象に実施しました。

白山市市民交流センター はくさんホールでのヘッドマウントディスプレイを使用した認知症疑似体験中の参加者

動画を使った「徘徊する認知症当事者の理解」についての講義風景

 認知症疑似体験プログラム用に開発されたDVDを使用し、参加者にはヘッドマウントディスプレイを装着してもらい、そこに映し出される映像や音声により認知症高齢者の視線や移動の速度、行動を疑似体験してもらうもので、今回は「トイレを探して編」を使用し、2階建ての住み慣れた自宅でトイレが見つからないことの不安や焦り、混乱する様子を疑似体験してもらいました。初めに「認知症の理解と予防」についてスライドを使った講義を30分受講してもらい認知症の正しい知識について学んだ後、疑似体験を行い、その後グループ討議の中でトイレを探してさまよう認知症当事者の気持ちについて振返ってもらいました。

認知症当事者の気持ちについてヘッドマウントディスプレイを体験した後に、その様子について語る参加者

 参加者からは「自分が現在介護をしている中で、より相手の気持ちに寄り添う必要性を感じました」、「その人それぞれの行動に対して、いかに周囲の接し方が大切かわかりました」、「どんな思いで行動されているのかを思いやることを、あらためて感じた」など、認知症当事者の方が感じている不安や迷い、恐れなどについて疑似体験を通して感じていただき、自分たちに何ができるのかを考えていただく良い機会となったこと感じました。地域で見守り活動を続けている方から「6年前から徘徊の対応に地域で取り組んでおり、(今回の参加が)今後の活動の確認ができました。」との心強いご意見もいただきました。

 

 

 

 

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