今年度は県立大学ポケットゼミ「ヒツジ」のご協力を得て、羊毛フェルト体験教室とヒツジ飼育体験教室の2つをそれぞれ2回実施しました。ヒツジ飼育体験教室では、県立大学石田名誉教授の指導のもと、石川県内2つのデイケア事業所合計20名の利用者の方に飼育体験をしていただきました。まずはヒツジ飼育に関する基本的な知識を身に着けていただいた後、実際に飼育体験に移ります。

　最初はヒツジのそばによるのも恐る恐るだった体験者も、おなかのすいたヒツジが自分たちが運んだ餌を無心に食べる姿を見て「見ているだけで癒されるわ。」「このもふもふ感がいいい」とヒツジへタッチングし始めました。ヒツジは非常に敏感な動物で感受性が高いこと、人の顔を認識する能力が高く、見慣れた顔があると安心して寄ってくること、などを学んだ利用者はヒツジを驚かせないように優しくタッチングしながら、ヒツジ飼育の難しさや楽しさ、癒される思いを体感していました。実際、防塵服で利用者の顔を覆い隠してしまうと全く寄ってこなくなるヒツジを見て、「こんなに敏感な動物なんだ」ということも学んだ体験教室でした。