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石川県初「農福連携いしかわ型ヒツジ飼育事業」 ヒツジの贈呈式を開催しました

2018年6月20日 up

 本事業は、本学教員による地域で生活する精神・知的障害のある方への就労定着のための支援技術と、石川県立大学で進めている耕作放棄地での放牧によるヒツジ生産事業「石川ラム」で培ったヒツジの育成から食肉加工までのノウハウを、障害福祉サービス事業所の一つで石川県就労支援事業所組合の協力を得て、福祉事業所での就労支援活動内容に組み込むことを通して、利用者(障害のある方)の就労に向けた意欲や技術の向上を図ることを目的に実施しています。この事業を通して「人手が足りない農業」と「働く場の確保と賃金の向上を求める福祉」が結びついた「農福連携いしかわ型ヒツジ飼育事業」プログラムを看護大学と県立大学の共同研究にて開発し、効果を検証していきます。

 

 本事業開始に向けて6月14日(金)能登町日本海倶楽部にてヒツジの贈呈式を実施しました。この日は多くの利用者さんが集まり、県立大学で育ったヒツジ2頭と岐阜県中津川市から購入した4頭の合計6頭を贈呈しました。ヒツジが県立大学のトラックから降ろされると、さっそく集まった利用者が、施設職員と利用者で半年かけて準備したヒツジの小屋に一頭ずつ、おそるおそる引き連れていきました。「かわいい」と声を上げる利用者の一人からは、「明日からヒツジの顔を見ることが出来るだけでも仕事に来る楽しみが増えた」「このまま置いて帰るのが心配」など、さっそくヒツジを思いやる愛情一杯の発言が聞かれました。ヒツジは11月まで本施設で飼育し、その後の発育や肉質について県立大学が白山市木滑地区で飼育しているヒツジと比較調査し、就労支援事業所と畜産農家に向けた農福連携ヒツジ飼育マニュアルの作成と、飼育に関わった利用者の就労支援のための調査を実施する予定です。(本事業は公益財団法人 三谷研究開発支援財団による助成を受けています。『「石川県型農福連携(石川ラム)畜産型事業の開発と評価」~農福連携いしかわ型ヒツジ飼育事業の検討~』)

 また、本学地域ケア総合センターでは今後、就労を考えている精神障害のある方や特別支援学校、就労支援を行っている事業所を対象に能登町にある日本海倶楽部就労支援B型事業所と共同でヒツジの飼育体験やヒツジの毛刈り体験教室を行う予定です。この体験により今後の就労への意欲向上や農福連携型就労支援事業所への就労につながることを期待しています。

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