2026年度 避難所指定施設における温度変化の計測と啓発活動(2)

2026/11/05

こんにちは。本事業を担当している心理学教員の松田です。

本事業では、避難所の温度と湿度を1年を通して計測し、より良い過ごし方を模索するための判断材料を創出することを目的として活動しています。

 

2026年9月、熊本県で発生した地震によって避難生活を余儀なくされている方々への支援として、本学から災害ボランティアが4回にわたって派遣されました。この活動に際して、これまで私たちが進めてきた避難所の温度・湿度計測活動の経験を活用し、現地に温度・湿度計を設置していただきました。

 

温度・湿度計を人の目につきやすい場所に設置することで、避難生活を送っている方々が自然とその数値を目にする機会が生まれます。

今回設置した温度・湿度計は、室内と室外の温度・湿度を同時に表示できるものです。例えば、室内と室外の温度を比較することで、今いる部屋が外よりも暑いのか、あるいは涼しいのかを知ることができます。また、湿度についても同様に比較することができます。

このように室内外の環境を数値で確認できれば、換気や室温の調整などを考える際の判断材料になります。こうした小さな気づきの積み重ねが、避難生活における健康被害の予防につながる可能性があると考えています。

 

今回の設置にあたっては、災害ボランティアのスタッフの方々にご協力いただくとともに、現地の公民館を運営されているスタッフの方々からもご了承をいただきました。

 

これまで本事業では、避難所指定施設の温度・湿度を継続的に計測し、その特徴を明らかにすることを中心に活動してきました。今回の取り組みは、そこで得られた考え方を実際の避難生活の場に応用する試みとなりました。

 

温度・湿度計を設置したことによって、直ちに避難所の環境が改善されるわけではありません。しかし、まずは自分たちが過ごしている環境を知ることが、より良い避難生活を考える第一歩になるはずです。

 

今後も温度・湿度の計測とともに、得られた知見を地域の方々に還元する啓発活動を進めていきたいと考えています。