「こころのシネマ学園台」の活動を報告します

2024/03/29

 本事業は映画の鑑賞を通して、こころの病への関心を高め、正しい理解につながることを目的としています。上演する映画はこころの病を持ちながら地域で生活する方たちの回復をテーマとしたものとし、上映会後には、自由に語り合える交流の場を設けることによって、参加者とテーマに関する学びや理解の深化を目指します。

●開催方法
 2023年10月22日(日)と2024年3月8日(土)、本学講堂にて映画、「人生、ここにあり!」(イタリア映画)を上映しました。映画鑑賞後には「Cinema de CAFÉ」と題した交流会を開催し、参加者とともに感想を語り合いました。

●参加者
 2回の開催で、地域住民の方や学生を含め、上映会は延べ21名交流会は延べ18名の参加がありました。

●実施内容
 映画については、「とてもおもしろい映画で精神疾患の方の捉え方が変わるものであった」「このような機会がなければ見られなかった作品だったため、新しさがあり、同時に精神疾患について学ぶことができた」という感想が聞かれ、参加した方々のこころの病に対する理解や関心が深まったと思われました。また、リピーターとして参加してくれた地域の方もいらっしゃり「1回目より視野が広がり、新しい発見や気づきがあった」という感想も聞かれました。
 交流会では日本とイタリアの文化的な違いや映画内で重要なテーマである精神科における薬物療法についての話し合いがありました。看護師が薬物療法を理解することで良いケアにつながる可能性、日本での取り組みへの示唆などについて活発な話し合いがなされ、地域の方、学生、本学教員で有意義な時間を過ごすことができました。
 参加した方からのアンケートでは90%以上の方が「今後も参加したい」と回答があり、「今後とも当企画を続けてください。地域の人がもっと参加できるように」「多くの人と話し合いたい」という感想がありました。

 コーディネーター:美濃 由紀子、大江 真吾/石川県立看護大学(精神看護学)
 事務局:川俣 文乃、髙濵 圭子/石川県立看護大学(精神看護学)