「第30回ペリネイタル・グリーフケア検討会」(周産期に赤ちゃんを亡くした方へのケアを考える会)を実施しました

2024/02/18

石川県立看護大学附属地域ケア総合センター事業 人材育成事業の1つである「第30回ペリネイタル・グリーフケア検討会」を、令和6年2月18日(日)に石川県立看護大学管理棟研修室で開催(ハイブリッド対応)しました。
第1部(午前の部)は、周産期のグリーフケア初学者のためのグリーフケアに関する基本的知識と関わり方の基本について米田の講義で学んだ後、NICUの場面での事例を提示し、小グループ毎に意見交換・できるところはロールプレイ後、全体共有を行いました。
第2部(午後の部)は「妊娠継続の検討から人工死産にまつわるケアを考える」というテーマでお二人の講師の先生にお話しいただきました。「自然死産・人工死産の体験を通して思うこと」として働く天使ママコミュニティ【イキヅク】の星野よしみ氏、「妊娠の継続の検討が必要になった方への支援・人工死産で赤ちゃんをなくされた方への支援」として湘南鎌倉医療大学 看護学部 教授・聖路加国際大学 天使の保護者ルカの会の蛭田明子氏にお話しいただきました。休憩をはさんで、対面グループ・オンライ2グループずつに分かれて、お話を聞いての感想、質問を考えていただきました。それぞれの話し合いの後、各グループごとに企画委員から出された質問を発表していただき、それに対して講師に答えていただきました。
第1部参加者は医療機関スタッフ8名、看護学生5名、教員1名の計14名(内オンライン4名)、第2部は医療機関スタッフ10名、看護学生4名、教員2名の計16名(内オンライン13名)後日オンデマンド配信16名でした。
開催後のアンケート結果では、第Ⅰ部に関しては、回答者全員が内容・方法に関して満足と回答し、今後に活かせると回答していました。感想として、「事例を用いて、様々な意見を聞くことが出来、実際にその場面をロールプレイとして行い、どういう声掛けを行ったいいのかがをイメージすることができてよかった」「助産師、NICUの看護師、学生など多角的な意見を聞けた」「グリーフケアの最新の知識も知ることが出来た。他施設とも事例を通して新たな気づき得ることができた」と満足度は高かったです。第Ⅱ部については内容・方法・場所、今後に活かせるかについて回答者全員が満足・活かせると回答していました。感想として、「グリーフ経験者の生の声を聴くことができた」「より望ましいと思われる具体的な事を行動レベルで知ることができた」「関わっていけそう」と今後のケアに活かせる有意義なものとなっていました。
次回第31回は令和6年7月21日(日)Ⅰ部10時~12時 Ⅱ部13時30分~16時でテーマは未定です。来年は地域ケアセンター事業からは外れての開催になりますが、これまで参加してくださった方・施設の方々には連絡させていただきます。参加申し込みは1週間前になっております。多数のご参加をお待ちしています。