こんにちは。本事業を担当している心理学教員の松田です。
本事業では、避難所の温度と湿度を1年を通して計測し、より良い過ごし方を模索するための判断材料を創出することを目的として活動しています。
10月21日、地域の方が暮らしている築55年の一軒家を訪問しました。
こちらのお宅の方は、昨年度から私たちの活動に共感してくださっており、古い日本家屋における温度・湿度の変化について調査することを快く了承していただいた方です。
さて、これから寒い冬を迎えるわけですが、古い日本家屋では室内の寒さが大きな問題となることがあります。暖房を使用していても、外から冷たい空気が入り込んだり、暖めた空気が逃げてしまったりすることで、なかなか部屋が暖まらないことがあります。
そこで今年度は、こちらのお宅を対象として、できるだけ費用をかけずに室内の保温効果を高める工夫を行い、その効果を実際の温度・湿度の計測データをもとに検証していく予定です。

今回はその第一弾として、現在の住環境や冬季に困っていることについてヒアリングを行いました。お話を伺ったところ、冬になると隙間風がひどく、特に壁づたいに冷たい空気が入り込んでくることに困っているとのことでした。
隙間風は、単に寒さを感じるだけでなく、暖房で暖めた室内の空気が外へ逃げる原因にもなります。そのため、暖房の能力を高めることだけではなく、冷たい空気がどこから入り込んでいるのかを確認し、その部分に対策を施すことも重要になります。
今年度は、この隙間風や壁づたいの冷気についても、重点的に取り組む課題の一つとすることにしました。
本格的な寒さ対策はこれからとなりますが、まずは現在の住環境を把握し、対策を施した前後で温度や湿度がどのように変化するのかを調べていきたいと考えています。
本事業では、これまで避難所指定施設を中心として温度・湿度の計測を進めてきました。しかし、そこで得られた知識や経験は、避難所だけではなく、地域の方々が普段生活している住宅にも応用できると考えています。
今回の取り組みを通して、古い日本家屋でも身近な工夫によって住環境をどこまで改善できるのか、実際のデータをもとに検討していく予定です。
この冬を少しでも暖かく、快適に過ごしていただけるよう、地域の方と協力しながら活動を進めていきたいと思います!








