地域ケア「能登のいきがいづくり応援事業」の活動を報告します。

2026/03/13

日時: 令和8年3月1日
場所: 能登町 白丸公民館

 能登町白丸地区では、毎年3月に公民館が主催して「公民館まつり」を実施し、地区住民の日頃の活動成果の発表・披露を通して住民間の親睦を深めてきました。本学からも2014年度にフィールド実習での訪問を始めて以降、毎回参加し学生発表をしてきましたが、2020年以降のコロナ禍からR6年能登半島地震で被災した2024年までは、公民館まつり自体の中止が続きました。昨年、6年ぶりに開催が実現し、今年は第49回、復活後2年目の参加となりました。

 本学からはフィールド実習6班の1年生5名に応募参加の学生5名(3年生3名、2年生2名)、教員2名を加え、企画者含めて13名で訪問しました。

 主催者(白丸公民館長)・ご来賓(能登町教育長、能登町議会議長)挨拶のあと、地区住民によるロマンス詐欺対策の啓発演劇から始まりました。顔見知りによる、普段とは違った顔の方言交じりの好演に、会場は大爆笑の渦。盛り上がったところで珠洲警察署能登庁舎署長によるまじめな詐欺防止啓発講演につながりました。

 

 その後は地区住民による紙芝居、日舞、腹話術漫談、リズム体操、カラオケ披露など盛りだくさんの舞台発表が続きました。また会場外では、生け花、切り絵、クラフト、習字などの作品が多数展示されました。

 終盤には看護大の1年生が登壇し、フィールド実習に加えて8回に及んだR7年度の白丸地区との交流活動を写真で振り返りました。住民の皆さんの写真も多く、食い入るようにご覧になっていました。締めには廃校となった白丸小学校の校歌を合唱しました。白丸公民館運営審議委員長の「今後とも笑顔の絶えない公民館でありたい」との閉会挨拶の後、恒例のお楽しみ抽選会を行い、本学の学生が進行と景品渡しを担当。婦人会による「めった汁」の炊き出しもふるまわれ、最後まで楽しい会となりました。会場の片付けまでお手伝いし、大学に帰着しました。

 

 

 以下、本学からの参加者の感想を抜粋して紹介します。

「館長さんや役職の方と地域の方々の仲の良さを感じた。」

「去年よりも皆さんが元気で笑い声が盛んになったように感じ、そのような姿に沢山元気を貰えた。」

「最も印象に残ったことは、会の中で何度も笑いが起きていたことです。… 住民の方々が心から楽しまれている様子を見て、私も嬉しくなりました。一方で、… 地域の行事を継続し、支えていく大変さを痛感しました。大学生である私にできることはあまりないかもしれませんが、積極的に白丸に訪問し続けようと思いました。」

「毎回白丸に行くたびに白丸の方々の優しさに触れていることを改めて実感した。」

「地域の人々がみな顔見知りであるからこそ、劇や歌を披露している方が自然に観客を巻き込み、会場全体が一体となって楽しんでいる様子がとても印象に残りました。… 白丸の方々のつながりの強さや、日頃から支え合っている関係性の深さを実感しました。」

「1年間の活動を振り返る中で、はじめて白丸を訪れた時よりも、白丸の皆さんと緊張せずに楽しんで会話をすることができていた事に気がつきました。忙しい中でも一つひとつの活動に向き合ってきたことが、自信につながっていると感じました。」

「『ありがとう』『また来てね』などという声をかけていただき、その言葉が本当に嬉しく、活動の励みになりました。… 住民のみなさんが白丸のことが大好きで、盛り上げようとしている気持ちの強さ感じ、とても感動しました。… これからも継続して白丸の方々と関わっていきたいなと思いました。」

「『楽しかった、来てくれてありがとう、またお願いね』などのお言葉をくださり、私たち学生が参加することで地域の方も喜んでくださっていることを知り、より積極的に地域活動に参加していきたいと感じた。」

「地域活動は特別な支援や大きな取り組みだけでなく、『顔を合わせて関わること』そのものに大きな意味があるのだと強く感じました。今回の体験は、地域に出向き直接関わることの価値を学ぶ大切な機会になりました。」

「地域の方々の力強さを感じました。笑い合っている様子を見て、少しずつ、一歩ずつ前へと進んでいるような気がして見ていてとても嬉しかったです。」

「地域の子どもたちも顔を出してくれて、子どもたちはいるだけで活力になると思った。出し物にみんなの笑いがあふれ、出演者・調理をしてくださった方々の元気な姿に自分自身も癒された。」

「生活の再建や心の回復といった、地域の“復興の兆し”を感じることができた。… 普段の生活の中に自然に溶け込み、当たり前の営みとして根付いている公民館活動の姿を見ることができ、… 平時の活動が地域のつながりの基盤をつくり、有事の支えにもつながっていくということを、より具体的にイメージできるようになると感じた。」

 学生の感想にもありますが私も、とりわけ笑い声が大きかったことが印象に残りました。普段、ここまで腹から笑う機会はありません。周りでも見かけません。白丸地区は、実際には復興まで先が長いのが現状です。1年間の交流の中で、心の奥では辛い思いを抱えておられることも感じてきました。それでも大きな笑い声で笑い飛ばすことができるのが、白丸地区の皆様の強さなのかと思います。同時に裏方では、そのような場を作り、維持していくための工夫と努力をされていることにも感銘を受けました。今後も交流を継続しながら、大学としてできる支援を考えていきたいと思います。