石川県看護協会能登北部地区研修「住み慣れた町で生ききるための在宅療養移行支援」の事例検討会を10月4日(土)10:00~12:00に開催しました。67名の方が参加されました。COVID-19、令和6年能登半島地震後、6年ぶりに事例提供の2病院から開催することができました。また多くの参加者がオンラインでつながり、活発な検討会となりました。
助言者に舟田眞美様(町立宝達志水病院)をお招きし、地域医療連携の観点から貴重な助言を頂きました。
事例検討Ⅰでは、公立穴水総合病院が事例を提供し検討を行いました。入院早期から多職種でのカンファレンスを繰り返し、患者さんの「自宅に帰りたい」意思を叶えるための支援を続けていました。患者さんは震災で自宅が被災しながらも、仮設住宅ではなく、自分の家に帰りたいと望み、叶えていました。患者さんのこの本音を聴き出すために、足浴や入浴援助中の関わりを大切にしていた看護の姿勢、知り得た患者さんの思いをすぐに多職種間で共有する体制に、参加者皆で感動していました。
事例検討Ⅱでは、市立輪島病院が事例を提供し検討を行いました。要介護状態にある家族の力も活用し、4か月以上も自宅で過ごすことを支えた事例でした。災害の影響でライフラインの復旧が遅れながらも、入浴サービスの利用で早期にあたたかいお風呂に浸かることができ、患者さん本人もご家族も安心した日々を重ねられました。高齢の夫婦のみ世帯で主介護者も健康課題を抱えながらの「住み慣れた自宅で生きる」ことを支えた事例でしたが、患者さんとご家族の想像以上の力を引き出せること、地域全体で支えることの可能性を感じることができました。
地震や豪雨の被災をしながらも、患者さんは、水が満足に出なくても、家が壊れていても、「住み慣れた我が家に帰りたい」気持ちを持ち続けることを実感しました。また看護を提供することにおいて、一時も歩みをとめずに患者さんとご家族に寄り添い、支援を考え提供していることに、能登の病院の皆様の力強さを感じることができました。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
能登北部地区の在宅療養移行支援の質向上のために、公立穴水総合病院、輪島市輪島病院、珠洲市総合病院、公立宇出津総合病院の看護管理者や看護師とともに開催いたしました。 なおこの研修については、石川県看護協会だより「ともしび」ナースのWa Vol.66に掲載されています。

基礎看護学講座:石川倫子、寺井梨恵子、木田亮平、田村幸恵、石井和美、瀬戸清華、千田明日香、窪田直美、登谷美知子








