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石川県立看護大学の公開講座・シンポジウム
 
石川県立看護大学の公開講座・シンポジウム

シンポジウムの趣旨

本学は、保健・医療・福祉の分野で県民の健康と福祉の向上に貢献できる看護職者の育成という理念の基に、ふるさとづくりと地域の活性化を担う人材の育成または新産業の創出を目指して、「ふるさと学―地域の活性化を担う人づくり―」を開講いたします。そのため、健康づくりを通じて人と人のつながりの再生に取り組んでいるかほく市を「新しいふるさと」のモデル地域と位置づけ、それに関わる人々の活動やその成果を紹介することによって地域の活性化を考えるきっかけを作りたいと思っています。

今回は「食」に関する地域、行政、大学のさまざまな取組を取り上げました。


シンポジウムのプログラム

「豊かな食を育む人たち」pdf

プログラム
司会進行:浅見 洋(石川県立看護大学教授)
① 挨拶:垣花 渉(石川県立看護大学准教授)
看護大学が挑戦する「ふるさと学」
② 講演:丸山利輔(石川県立大学参与)
「耕稼塾」の目指すところ -日本の国土を誰が守るか?-
③ シンポジウム:地域の取組紹介
行 政 山名田浩文(かほく市産業建設部農林水産課係長) かほく市における農業の取組み
地域団体 岡山伸太郎(JA 石川かほく経済部次長) 地産地消と食農教育の実践
学 校 網秀子(かほく市立高松小学校栄養教諭) 学校給食と地産地消
大 学 看護大学生 地域の特産品と食育フェスタ
④ 情報交換会(16:00〜)
シンポジウム終了後には看護大学生による手作りの 「かほっくりのポタージュ&コロッケ」の試食会があります。

シンポジウムの内容

かほく市民および看護大生を対象に「農・食と健康」をテーマとして石川県の農業振興政策や地域社会の「地産地消」・食育の取組を紹介いただくとともに、講演の終了後に全体討論を行って市民の健康増進に果たす「農・食」の役割について議論しました。



コミュニティーカレッジ

「ふるさと学」を石川シティーカレッジにおいて4月17日~7月10日の隔週土曜日に開講)いたします。
具体的には、かほく市の「農・食」、「産業」、「自然」、「文化・歴史」、「スポーツ」、「観光」等の社会資源を再発見して暮らしやすいまちを創るためのアイディアを大学と地域住民が協力して考えることを目指した授業を行います。


「耕稼塾」の目指すところ―日本の国土を誰が守るか?

能登の過疎化と食糧自給率の停滞に対応するための農業人材育成の必要性、および人材育成のための理念、組織、研修の方法、についての紹介がされました。


かほく市における農業の取組

農業人口や農地面積の減少、高齢化など市内の農業が抱える問題点とともに、ぶどう、紋平がき、大根、かほっくり、すいか、長いもなどの特産物のブランド化を図った農業振興策、についての紹介がされました。


地産地消と食農教育の実践

農業を通じた社会貢献の活動として、1)消費者のニーズに応えるための売れる農産物作り、2)食の安全・安心の確保と環境保全を念頭においた農業政策の推進、3)地域や学校を巻き込んだ食育や地産地消の推進、についての紹介がされました。


学校給食と地産地消

食を通じた子どもの健康増進を図るため、1)米や農作物の栽培・収穫の体験、2)給食メニューへの地元農産物の取り入れ、3)農産物を通じた生産者と園児・児童・生徒との交流、4)給食試食会を通じた保護者への食育の啓蒙、などが紹介されました。


地域の特産物と食育フェスタ

「地域の特産品マップ」や「創作料理大会」など授業や正課外活動で取り組んだ「農・食と健康」の活動を通じて、大学と地域社会との共存の意識が高まったとの報告がされました。

総合討論では、農業人材を育成するための資金補助の必要性、地域振興策としての地産地消の意識改革、普段見落としがちな文化を含む地域資源を大学と地域が協力して磨き上げる必要性などが指摘されました。総合討論後には、看護大学生が創作した地元産のかほっくりと紋平柿を活かしたポタージュやコロッケが参加者に振る舞われました。


シンポジウムの趣旨