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発表物紹介
最優秀賞受賞!発表物紹介

■ 取組の概要

最優秀賞受賞メンバーイメージ

 「安心・安全・健康」の地元特産品の創出を通じて「道の駅高松」を活性化させるため、将来地域の保健や福祉の中核を担う看護大生は地域住民と連携して、道の駅の実態調査とともに、道の駅へ人を呼び込むためのスイーツを開発して販売した。その結果、地場農産物のヘルシーなスイーツは道の駅へ観光客を呼び込める可能性が高いことを明らかにした。今後の課題は、特産品を売り出すための地域連携の仕組みを整えることであった。


■ 取組のきっかけ

道の駅 垣花ゼミでは、2008年度よりかほく市商工会やNPO法人クラブパレットと連携して、「健康」をキーワードに市内の地域資源(食、海、スポーツなど)を活かした交流イベントを企画・開催してきました。今年度は、大学の近くにある有料道路沿いの道の駅の活性化策をかほく市商工会より依頼されました。商工会の戦略は、平成25年4月に無料化される能登海浜道路を利用して道の駅を活かした交流人口の拡大を図りたいというものでした。
 そこで、垣花ゼミでは「地域診断」という看護の専門知識を応用して、有料道路沿いの道の駅の現状を分析し課題を発見するとともに、課題の解決策を提案してそれを評価するという「道の駅診断」に挑戦しました。

■ 「道の駅診断」

道の駅でのイベント 道の駅の来客数が最も多いお盆シーズン(8月14日~16日)を利用して、来客者への聞き取り調査を行いました。有料道路沿いの道の駅の特徴を明らかにするため、立地条件の異なる道の駅(中心市街地、観光地、中心市街地と観光地の併用)と比較した結果、有料道路沿いの道の駅の利用目的は「休憩」であるため、購入品目は「飲み物」または「なし」がきわめて多いことがわかりました。併せて、「日本海に沈む夕日」という景観を十分活かせていない、地元の特産物を本気で売る意欲に乏しいという課題が浮かび上がりました。
高松の夕日ゼリー  そのため、まず看護学生は地元産のサツマイモやブドウの味や色合いを活かした「看護大オリジナルスイーツ」を開発しました。さらには、道の駅・商工会・学生の連携チームを作り、看護大スイーツを道の駅で一時的に売り出すイベント(かほくまいもん市、9月23日)を道の駅で新たに開催しました。その結果、新聞やテレビのメディアを使った広報活動のかいもあって、開発したスイーツをほぼ完売させました。イベント後の道の駅の来客数をしらべるという評価は、後輩が引き継ぐことになりました。

■ 道の駅を利用した「人と人のつながり」の再生

人と人とのつながりの再生 道の駅の魅力の一つに、右図に示すように、「人と人とのつながり」を再生する機能があると考えられます。道の駅を中心に、地場産物を生産する農家、それを活かした加工品を開発する大学、加工品の製造に関わる製造・加工業者、加工品の流通・販売を請け負う小売店、店舗の開設や宅配を行うJA、お金がまわる仕組みを整える商工会、そして消費者が一体となる「おらが道の駅」の応援体制は、人と人の交流を促すものと考えられます。さらには、このような連携団体がメディアやマスコミを通じて、住民、観光客、観光業者、企業を道の駅へ呼び込み交流を促す「情報発信」は、道の駅を活性化させることにつながります。私たちゼミでは、このようなプロジェクトを通じて、地域社会の「人と人のつながり」の再生を図りたいと考えています。

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