平成19年度の「北陸がんプロ」に引き続き、平成24年度からは、高度ながん医療、がん研究等を実践できる優れたがん専門医療人を育成し、わが国のがん医療の向上を推進することを目的として、「北陸高度がんプロチーム養成基盤形成プラン」事業が採択され、金沢大学、石川県立看護大学、金沢医科大学、富山大学、福井大学で連携して事業を行っている。全国で15拠点が「がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン」に採択されている。
事業の特徴は、北陸地区における医科系4大学(金沢大学、富山大学、福井大学、金沢医科大学)と、看護系1大学(石川県立看護大学)より構成され、スキームは、(1)がん教育改革(本科8コース)、(2)地域がん医療(インテンシブ11コース)、(3)がん研究者養成(本科2コース)より構成されている。(がんプロ.com

この3つのスキームのうち、石川県立看護大学では、(1)(2)の一部を担当し、北陸地域でのがん看護の知識技術の向上に努めている。その事業内容は、以下の2点である。

  1. 「がん教育改革によるがん専門医療人養成に重点を置くコース」では、平成19年度からスタートしたがん看護専門看護師育成(本科生)のカリキュラムを充実させ、修了要件を38単位に増加し、「臨床薬理学」「アドバンスド・フィジカルアセスメント」「病態生理学」の追加、がん看護学実習単位数の増加によって、より高度ながん看護専門看護師の育成に努める。
  2. 「地域がん医療に貢献するがん専門医療人養成に重点を置くコース」では、インテンシブコースとして、「地域がん看護師養成コースⅠ」(大学院科目等履修)と、「地域がん看護師養成コースⅡ」(修了証取得)によって、がん看護の知識の普及に努める。さらに、潜在看護師の復職支援として地域がん看護活性化コースでは「再就業に向けたがん看護実践サポート」を立ち上げ、現在休職中の看護師の再就業のための知識の普及を努める。

いずれのコースも、本学を中心に北陸3県(石川県10施設、富山県9施設、福井県2施設)の21施設とテレビ会議システムを利用した「がん看護事例検討会」を企画し、遠方で働く看護師同士が仕事のあと、自施設あるいは自宅近くの施設にて、気軽にがん看護事例検討会に参加し、がん医療あるいは看護の学習ができるという特徴がある。

その他、がん看護実践のために必要な知識・技術の修得に向け、がん看護倫理事例検討会、リンパ浮腫研修、がん患者の就労支援、がん患者の地域在宅支援などに関するさまざまな研修会や講演会を開催している。ひとりでも多くの看護師の育成に努めていきたい。