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ワシントン大学看護学部から上月准教授をお招きしました

2012年10月17日 up

2012年8月27日(月)~9月6日(木)の9日間、ワシントン大学看護学部から地域精神看護学の上月頼子准教授をお招きし、教育や学術研究のテーマで様々な交流を行いました。大学院生への「国際看護特論」の講義、および学生の個別指導も熱心に行っていただきました。8月31日(金)には一般公開講座「米国の医療制度におけるCommunity Mental Health」を開催しました。参加数は学内外の教員や保健師、看護師、医師等々で100人を超え、大変好評でした。最終日9月6日(木)には学内教員向けに「U.S. Health Care Systems and Advanced Practice Nursing」をテーマに特別講演をしていただき、活発な意見交換が行われました。
上月先生の豊富なご経験と知識だけでなく、気さくで、おおらかなお人柄に惹きつけられた人も多く、短期間ではありましたが、意義ある楽しい交流の日々を過ごすことができました。

一般向け公開講座

公開講座上月頼子准教授はワシントン州のNP(ナースプラクティショナー)であり、現在ワシントン大学周産期精神看護プログラム統括責任者としても活躍されています。公開講座はまさに先生が実践されているコミュニティー周産期メンタルヘルスケアについての講演内容でした。
医療枠を超えたコミュニティーメンタルヘルスの概念について具体例を挙げて説明してくださり、また妊娠初期からのメンタルヘルス問題の早期発見を目指したNPによる早期検査やサイコセラピー、薬物治療についても述べていただきました。これらの活動の背景には、米国ではメンタルヘルス問題に対して、新生児期からの予防と早期医療介入に努めれば将来の問題の発生を防ぐ効果があるのではないかという考え方があり、講演を通して医療機関のみの精神看護だけでなく、枠組みをコミュニティーに広げ、早期からの予防を含めたメンタルヘルスの視点を持つことの重要性が強調されていました。

大学院「国際看護特論」講義、大学院生個別指導

国際看護特論の講義は8月29日(水)から9月5日(水)まで全7回行われました。質的研究の概要と方法論について、特にグラウンデッドセオリーとミックスメソッドについて詳しく教えていただきました。難解な質的研究について、具体例をあげながら学生たちの研究テーマとも関連づけて大変わかりやすくお話してくださいました。資料はすべて英語でしたが学生たちは十分に予習して臨んでおり、課題にも積極的に取り組んでいました。
先生のフランクなお人柄のおかげで講義は終始和気あいあいとした雰囲気の中、行われました。

国際看護特論を履修して

博士前期課程1年 中野泰規

講義の様子 私が国際看護特論を受講した時期は、自分の研究テーマが絞り込めずに悩んでいるときでした。この講義の中で、研究課題や研究方法、先行研究リサーチについてディスカッションできたことは、研究テーマの焦点化にとってとても有益でした。また、このタイミングで、質的研究方法、グラウンデッド・セオリー、ミクストメソッドなどの研究方法論や英語論文の読み方について深く学べたことも非常に有意義でした。この学びを生かして、今後の研究に取り組んでいきたいと思います。
 そして、アメリカの文化や価値観、看護事情について触れられたことも刺激的でした。これからは、日本との違いを理解し、この国際化する現代で働く看護職として相応しい視野を持てるようになりたいと思います。

上月先生の講義を受けて

博士前期課程2年 佐伯千尋

大学院生の個別指導 上月先生の講義では質的研究法、グランデッドセオリー、Mixed methodについて英語文献をもとに講義を受け、個別面談では自らの研究について相談することができました。質的研究では自らのリサーチクエスチョンを明らかにするため対象を意図的に集めることが大切であること、リサーチクエスチョンを明らかにするためのインタビュー方法、得られた結果からどのように論文をまとめていくのか、コード化の具体的な方法とその実際について学ぶことができました。また、看護研究は看護実践のためにあるものだということも、先生の話を伺った中で印象に残っています。
 CNS(専門看護師)・NP(ナースプラクティショナー)であり研究を行っている上月先生の姿は、臨床家であり研究家であるCNSを目指す私にとって新たなスペシャリストの目標となりました。

学内CNS(専門看護師)ワーキンググループとの懇談会

日本のCertified Nurse Specialist(CNS)教育基準が26単位から38単位に変更されるなか、その内容を構築するためにアメリカの教育内容を参考とすることを目的として、本学CNSワーキンググループと上月先生と懇話会の機会を持ちました。現在のアメリカのAdvanced Nursing Practitioner(以下ANPとする)教育が修士から博士課程へ以降しつつあり、それはNSが病院の重要ポストを獲得するためにも重要で、またオバマ政権の国民皆保険法案成立の動きが後押ししているとの上月先生の説明から始まりました。
黒板を駆使してANPに関する説明が精力的に続き、質問も飛び交い、メモをとる間もない熱っぽい時間であっという間の90分でありました。今後実習等の内容を作成する為の貴重な示唆をいただきました。再度の機会が望まれるところであります。

学内教員向け講義

教員向け講義学内教員向けの講義は、上記の懇談会の内容とリンクしており、アメリカにおけるANPの歴史の概観や、ANPの種類、ライセンス、業務範囲、教育制度等々についてお話していただきました。1900年代にアメリカの医師不足を背景として誕生したANPですが、現在では独自の活動をする重要な看護職種として存在しています。日本は現在、看護の役割についてアメリカのANPを参考にして、拡大に向けてまさに動き出そうとしているところにある中、非常にタイムリーにこの講義を聞くことができました。看護の発展性を再確認した教員も多くいたのではないでしょうか。

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