
「かほく自然塾2010」(大学コンソーシアム石川 平成22年度地域課題研究ゼミナール支援事業)では、7月10日(土)から11日(日)にかけて、地域の良さを再認識してその資源を発掘しながら参加者と地元住民とが交流を通じてこころと身体の健康維持・増進を図ることをめざした滞在型ツアーを実施しました。このイベントは、看護大学垣花ゼミとかほく市商工会が協働して企画・運営をし、子どもからお年寄りまでの参加者は約25名、ボランティアスタッフは30名で開催されました。
参加者は、1日目の午前中に「文化・歴史」、「スポーツ」、「地場産業」、「農業・食」の4チームに分かれて、市内の博物館や民族館、スポーツ施設、繊維工場、ぶどう農園などを訪ねました。各施設の担当者から説明を受けた後、西田幾多郎の哲学観、ニュースポーツ、ガラス工芸、ルビーロマン等のかほく市が石川県内・外へ情報発信できる社会資源に触れながら滞在型ツアーの企画を考え、後日地域資源マップを作成しました。
1日目の昼には、市内産の野菜を使ったカレーライスやサラダうどん、ぶどうを使ったゼリーが参加者にふるまわれました。料理やデザートは、看護大生が地元の農家や女性団体の方々から素材の活かし方や味付けの指導をうけながら一緒に創作したものです。参加者は、新しい郷土料理を味わいながら「地産地消」の良さを再認識しました。昼食後には押しずし作りを体験して地元に伝わるくらしの知恵に触れることができました。
夕方からは、高松海岸の遠浅の地形を利用した人力による網漁(ひびき網漁)を体験しました。地元名人の指導のもと、長さ約50mほどの網の端を5人ずつで持ちながら浜辺に対して垂直に移動して行うと小魚や小さなカニを山ほど捕獲することができ、自然の豊かさを満喫した1日でした。
最近、ビジネスマンのブームになっている「朝活」。仕事の前にしっかりと栄養を取ったり趣味の時間を設けることで生活のリズムを整える行動です。
参加者は、6時に起床後、地元の太極拳愛好会の方の指導で太極拳の事始めを体験しました。約1時間の運動後に、前日作った押しずしと地元産の野菜で作ったジュースの朝食を取って、2日目のイベントに取り組む準備をしました。