大学院

Graduate School

専門看護師(CNS)教育課程

小児看護 専門看護師教育課程

1. めざしている専門看護師像

子育て支援や子ども虐待予防に卓越した実践者

近年、子育て不安や子どもの虐待、ドメスティック・バイオレンス、不登校、ひきこもり、いじめ、ニート等、子どもや家族をとりまく問題に関する相談が増加しています。これらの問題の背景にはさまざまな要因が絡んでいますが、近年の都市化や核家族化に伴う『地域社会の人間関係の希薄化』と、『良好な人間関係を築く力を十分に身につけることができないままの子ども、若者、親、大人が多くなっていること』が、いずれの問題とも密接に関係しているのではないかと思われます。地域社会における人間関係の希薄化は、少子化も重なり、地域のさまざまな場面においてかつてあった、子育ての知恵の伝承やモデル学習、世代間や住民相互の相談・サポート機能をなくし、子育て家庭の孤立化を招きました。 孤立化は子育て不安や虐待にも繋がっています。こうした状況は子どもの健全な心身の発達、とりわけ人間関係を築く能力の発達を阻害し、さらには子どもたちが将来、親になったときの子育てを通して次世代に悪影響を及ぼすという、子育てや虐待の世代間連鎖を起こしていると思われます。

めざしている専門看護師像

本大学院の小児看護専門看護師教育課程では、このような複雑な現象を高い専門的知識でとらえ、子育てや虐待の問題に対して、効果的な支援やケアを実践経験の蓄積の中から開発し、実施していくことのできる人材の育成をめざしています。また、虐待対応においてはチームアプローチが必要不可欠です。他分野・他職種の専門家と真に敬意を払い合う 関係を築き、看護や保健の視点を活かして連携していく能力の習得もめざしています。

2. 習得目標とされる専門的能力

  • 子どもの虐待の精神力動的および生物学的要因について理解し、虐待および家族について多角的に評価する能力
  • 育児不安・困難や虐待に悩む親やその子どもに気づき、関係づくりができる能力
  • 虐待予防や子育て支援の相談・援助・ケア(治療的対応)を行う能力
  • 他職種、多機関の専門家と真に敬意を払い合う関係を築き、看護や保健の視点を活かしてチームアプローチをする能力
  • 育児不安・困難に悩む親たちの仲間づくりへのアプローチ能力
  • 子どもの育ちや健康、特に心の発達の流れと養育環境の重要性を深く理解し、子どもの成長・発達や健康、養育環境を評価し、発達的アプローチを行う能力
  • 被虐待児や不登校の子どもの心情に寄り添い関わる能力
  • 子育て支援や虐待予防活動における倫理問題への対応能力
  • 子育ての問題や虐待予防に関する教育的啓発活動を行う能力
  • 虐待予防や子育て支援の相談・援助・ケアおよび虐待予防システムの向上をめざした研究を現場と連携をとり進める能力

3. カリキュラム

以下のような科目を履修します。「子どもと家族の看護実習」においては、市町、助産院、児童養護施設、相談機関、子育てプログラムなどの実習を行います。また、「子どもと家族の看護演習Ⅱ」においては、児童相談所や虐待予防の先進的な活動を行っている病院を見学実習します。

科目名と概要

子どもの発達援助論 子どもの発達をさまざまな理論を通して捉え、発達をサポートすることについて理解を深める。
子どもと家族の保健福祉特論 育児不安や子ども虐待など、現代社会における子どもと家族を取巻く諸問題の実態や背景、対応などを理解する。
子どもと家族の看護演習Ⅰ 子どもと家族の看護に関する研究上・実践上の課題を整理するとともに、研究をクリティークする素地を養う。
子どもと家族の看護演習Ⅱ 子育てや健康問題を抱える子ども・家族に対する専門性の高い援助について事例検討等を通して理解を深める。
子どもと家族の看護演習Ⅲ 子どものフィジカル・アセスメントや発達に関する評価法などを実践的に学ぶ。
子どもと家族の看護実習 親子関係や子育て、特に虐待問題に関する総合的な見識と専門的な実践能力を養う。
家族看護特論 家族看護学における対象の捉え方、看護援助提供方法を学ぶ。
女性看護特論Ⅰ 女性のライフサイクル各期における健康問題とリプロダクティブヘルスの課題について理解し、支援のあり方を探求する。
地域看護特論 社会保健・福祉、公衆衛生行政の現況とその経緯・動向など、行政サービスの理念や役割・機能を理解する。
看護研究 看護に係わる現象・問題を研究するプロセスや科学的アプローチについて学ぶ。
看護科学論 看護学が科学か否かの命題を考究し、看護現象を科学的に明らかにする方法を学ぶ。
特別研究(修士論文) など

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