学生生活
平成27年度夏期アメリカ看護研修を実施しました
2016年1月15日 up
2015年8月25日~9月7日の2週間にわたり、夏期アメリカ看護研修がワシントン州シアトルで行われ、学生15名(3年11名、2年4名)が参加しました。
研修内容
1. 講義
アメリカのシアトルで活躍されている日本人の先生方から講義を受けることができました。アメリカの医療保健システムの現状はもちろんのこと、日本人であるからこそ感じられる日米の違いについて詳しくお聞きすることができました。
ワシントン大学看護学部准教授の上月頼子先生
アメリカの看護師が働いている場、看護師が提供しているサービスやメディカルスタッフの中での役割分担、日本の看護師との違い等について講義していただきました。特に日本ではまだ萌芽期にある特定看護師が病院や地域で活躍しており、特定看護師がアメリカで必要とされる文化的背景やその役割について学ぶことができました。
他にもシアトルで活躍している日本人医師からは、「日本とアメリカの医療はどちらが進んでいるか」について、日米を比較しながら講義をしていただけました。日米双方に進んでいるところがあり、それぞれの国の文化や制度にあった医療システムが必要であることが学べました。また、日本人ソーシャルワーカーからはアメリカの医療制度、施設サービスや在宅サービスについて金額的なことも含め詳しく講義していただけました。
2. 英会話クラス
日常の英会話はもちろんですが、各見学先の事前説明や見学後の振り返りを英語で講義してもらえるため見学の病院や施設の理解が深まりました。
3. 保健医療・福祉施設の見学
- University of Washington ワシントン大学
- University of Washington Medical Center ワシントン大学メディカルセンター
- University of Washington School of Nursing ワシントン大学看護学部
- Seattle Children’ s Hospital シアトル小児病院
- Harborview Hospital ハーバービュー病院
- Keiro Nursing Home 日系老人ホーム
- Nikkei Manor 日系老人ホーム
4. ホームステイ
初めはぎこちなさを感じましたが、数日で家庭のルールや英語でのコミュニケーションにも慣れ、最後には家族のように接してもらえました。
活動報告
アメリカでの体験を糧に
引率:井上智可助手
2週間の研修を通して、アメリカの医療保健システムを理解し、そこから日本の医療の良さ、またアメリカから吸収すべき点についてそれぞれが考えを深めていました。この研修には各学生がテーマを与えられ、最終日に英語でプレゼンテーションする機会があります。そのプレゼンテーションの中で自分の言葉で意見を述べることができていました。また、研修中英語でのコミュニケーション力は日に日に上達していきました。現地の方の発音を真似ることが上達の第一歩であったように感じます。
若い感性でアメリカという国の文化や医療のあり方を捉えたこの体験は、将来看護職として働くうえで貴重な経験になりうると感じました。
夏期アメリカ看護研修での経験
3年 橋本知奈
夏期アメリカ看護研修は、想像以上にすばらしい経験と学びで充実した2週間となりました。
UW Medical Centerの視察では、様々なシミュレーターや模型を前に、わくわくし、自然と学びたい気持ちになりました。本学における「実習室の在り方」と「楽しく学ぶ」ことの必要性について考えさせられました。
視察先で最も印象に残ったのはNikkei Manorです。そこでは、簡単な踊りや歌などのパフォーマンスを披露し、高齢者の方々と一緒に楽しみ、コミュニケーションをとることができました。高齢者の方々の笑顔で楽しんでいる様子が印象的で、私も幸せな気持ちになりました。笑顔によるコミュニケーションの素晴らしさを実感しました。
他にも語りきれないほどの経験と学びがありました。看護や医療に関する学びに加え、英語を使って色々な人とコミュニケーションをとる楽しさや人々の心のあたたかさを感じた2週間でした。
この研修で学んだことを、経験のままで終わらせず、実践へと繋げていきたいと思います。
夏期アメリカ看護研修に参加して
2年 本江優香
この研修では、学びや発見の多い充実した2週間を過ごすことが出来ました。ワシントン大学での様々な講義や施設見学を通して、アメリカの医療・看護について知識を深めました。
Children's Hospitalでは、病院内の子ども達を楽しませる様々な工夫を見学でき、とても興味深かったです。研修全体を通して、アメリカと日本の医療の違いを学ぶことができたのは良い経験になりました。アメリカでは保険制度が完璧には整っておらず、医療や介護を受けられることが当たり前ではないという現状など、実際に働いている方の貴重なお話を伺うことが出来ました。
ホームステイを通して日本との文化、習慣の違いを体験することが出来ました。ホストファミリーは優しく迎えてくださったので不安もなく、楽しい日々を過ごすことが出来ました。英語をネイティブの方と話す機会はとても貴重で、間違えることを恐れずに積極的に話すことが大切だと実感しました。うまく伝えられないこともありましたが、英語でのコミュニケーションの楽しさを改めて感じました。
今回の研修ではアメリカと日本の異なる文化や価値観、医療体制を学ぶことが多かったのですが、医療従事者が尊重しあいチームプレーをすることはどの国でも基本となる、という言葉が印象に残っています。とても貴重な体験ができた2週間を忘れずに今後も学んだことを活かしていきたいです。