2015年11月18日

 平成27年11月1日(日)、本学大講義室にて、「がん経験者の在宅生活を支える~能登地区の在宅における看取りの実際から~」を開催した。

 第1部では、秋山正子氏(株式会社ケアーズ代表取締役、白十字訪問看護ステーション統括所長)により、「地域包括ケアの中でがんと共に生きる人を支える」と題した講演があり、地域包括ケアシステムの中で、看護師の立ち位置は何かを確かめつつチーム医療することの大切さ、そして、あくまでも患者本人を中心とした合意を促す支援の重要性について実際の活動を紹介しながら話しが進められた。また、訪問看護師がひとりの「看取り」を丁寧に取り組むことで看護者自身が成長する機会となり、そこで見えてきたことを語り継ぐことで、その地域も成長していくというエールをいただいた。また、 安田紀久雄氏(安田医院院長)からは、中能登地域における「在宅看取り」の課題について講演をいただいた。中村志帆氏(中能登訪問看護ステーション訪問看護師)からは、中能登訪問看護ステーションにおけるがん患者の看取りの事例を紹介いただいた。最後に、閨利志子氏(公立能登総合病院 老人看護専門看護師)からは、「がんを持ちながら生活する人の在宅療養を支える」と題し、在宅療養を支援する上での退院支援について事例をふまえてお話しいただいた。

 第2部では、4名のパネリストと本学教授の牧野智恵によるパネルディスカッションが行われ、過疎地域における在宅緩和ケアのニードが高まる中でがん経験者に在宅での生活を支援するためには、専門職者のみならず、地域住民を巻き込む支援の重要性についてさまざまな意見交換が行われた。

 当日は、北陸3県から108名の参加者(医師、看護師、教員など)があり、がん経験者への在宅支援の関心の高さを痛感した。今後も、がんプロ事業を通じて、がん体験者への在宅支援が充実するようさまざまな企画を検討していく必要性を感じた。

 

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